202608|アドリブ月誌

TOYO LIVING
タイトル

2026年の夏は、自然災害が多いです。

26/8/18

半夏生のタコ

半夏生の時に食べるのは茹ダコ。関西から広まった習慣だそうです。タコの吸盤はオスは大きさや並び方もランダム。メスは綺麗に整っています。弾力があるのが好きな人は断然オスですね。さて、写真のはどちら?

タコの吸盤の軍艦

よく行く近所のお寿司屋さんには、タコの吸盤だけの軍艦があります。ショット細工がしてあって見た目にも美しいです。もっとも妻は気持ち悪いがって見たくもないといいます。

半夏生のうどん

渋谷にあるスパゲティ専門店の壁の穴は、うどん屋さんも経営しています。小麦つながりということなのでしょう。私は好きでよく言っています。四国うどんという店名でコシがあります。




こんにちは、阿部秀之です。

今年の夏は自然災害が多いですね。7月28日熊本で発生した最大震度7の地震。その熊本を含む全国で観測された40℃以上の酷暑。先週8月11日に異例の逆走進路をたどって茨城県南部に上陸し、大きな被害をもたらした台風15号。さらに、その台風の影響で13日から千葉県を中心に関東地方で発生した集中豪雨など、次々と災害に見舞われています。
お亡くなりになられた方々に謹んでお悔やみ申し上げますとともに、被災された皆さまに心からお見舞い申し上げます。

お盆休みも終りましたが、いかがお過ごしですか。私は遠出をしなかったので、特に大きな影響はありませんでした。ですが、奄美に帰省しようとしていた友人は沖縄と奄美をノロノロと進んでいた台風14号の影響で飛行機がキャンセル。実家は台風の被害があったそうです。台風が行き過ぎた後も逆走台風15号の影響で飛行機がなかなか飛べなくて苦労していました。

こういった自然災害は地球温暖化、異常気象の影響が大きいです。ただ、私はもうひとつ気になることがあります。それは丙午(ひのえうま)です。丙午は干支の組み合わせによるもので、2026年は60年に1度巡る特別な「火の馬」の年です。現代に丙午を持ち出す人は少ないでしょう。ですが、迷信・言い伝えにはなにか訳があって語り継がれていると思っているのです。だから気を付けるに越したことはないと私は考えるのです。

丙午の迷信が広まったのは、江戸時代の実在の事件が関係しています。「八百屋お七」という話を聞いたことはありませんか。丙午生まれの八百屋の娘お七。恋人に会いたい一心で放火をして処刑されてしまう悲劇です。この話が脚色され、講談や芝居で広まり、丙午は恐ろしい女というイメージが定着したと聞きます。また、八方塞がりという意味もあり、運気が低下し困難が続く年ともされています。もちろん迷信です。もう一度いいます。迷信ですよ。ですが、ぼんやりとですが。今年は丙午だから注意して過ごそうと私が思っていたのは本当です。

すみません。暗い感じになってしまいましたね。明るい話題もあります。令和8年8月8日。元号・月・日で8が3つ並ぶのは1996年平成8年以来、30年ぶりです。末広がりの「八」が並んだ縁起のいい日でした。ネット上では「奇跡のメモリアルデー」、「ご縁も可能性も無限の末広がりの日」と縁起の良さが話題になりました。芸能界やスポーツ界で結婚発表やおめでたい報告が相次ぎました。全国では190組ほどのカップルが婚姻届を提出したそうです。末永くお幸せにお暮らしください。

さて、もうひとつ夏の話をしましょう。「半夏生」をご存じですか。7月に魚屋さんやスーパーの鮮魚売り場で見かけたかも知れません。半夏生は雑節のひとつで「はんげしょう」と読みます。雑節は季節の移り変わりをより適確に掴むために設けられた特別な暦日で、節分、彼岸、社日、八十八夜、土用なども雑節です。半夏生は夏至から11日目の毎年7月2日から7月7日までの5日間です。すみません、今年はもう過ぎてしまいましたね。

半夏生の名前の由来は「烏柄杓」(カラスビシャク)が生える時期と「片白草」(カタシログサ)が半分白くなる時期、半分化粧をしたように見えるといったことに由来します。昔の農村では「半夏生までに田植えを終える」という言い伝えが各地に残っています。昔の田植は重労働だったので、本格的に暑くなる前に田植を終えて、身体を休ませておきなさいという意味だったと思われます。

半夏生には「タコ」や「うどん」を食べる風習があります。半夏生にタコを食べるのは、稲の根がタコの吸盤のように強く土地に根付いて豊作になってほしいという願いからといわれています。主に明石のタコがある関西地方で言い伝えられたようです。タコには、肝臓の働きを助ける栄養素タウリンが豊富に含まれているから夏バテが回復できるという意味もあるでしょう。ちなみにタコを食べるという風習が全国的に普及したのは、昭和に入ってからだそうです。

半夏生に二毛作を行っている地域では最初の小麦を収穫する時季でもあります。そこで小麦餅やうどんを食べる風習が生まれました。麦の刈り入れと田植えを終えたタイミングで収穫した小麦で餅を作って食べるのです。忙しい作業のあと、家族で囲む食卓には季節の節目を分かち合う意味もあったのでしょう。関西では半夏生餅ともいわれて親しまれています。

香川県では、半夏生にうどんを食べる習慣があります。やはり田植えを終えた労をねぎらう意味があるようです。本場さぬきうどん協同組合は7月2日を「うどんの日」と決めて、さぬきうどんの普及に努めています。福井県では、半夏生鯖として丸焼の鯖を食べる習慣があります。福井の大野(現在の福井県大野市)のお殿様が、領民に田植えで疲れた身体を癒し、暑い夏を乗り切るために配ったのが始まりだそうです。現在は、大野だけでなく福井県内あちこちで食べられる夏の風物詩になっているそうです。半夏生近くになると、魚屋さんや総菜屋さんに丸焼きした鯖がずらりと並びます。写真がなくて残念ですが、出張と重なって見たことがあります。地域によって食べ物は違っても、身体を休める、豊作を願うという考え方は同様です。私はタコ好きなので1年中タコを食していますが、夏の時期は特に美味しいです。

8月も半ばを過ぎましたが、まだまだ暑い日が続いています。台風も当たり年のようなので、このあともやってくるでしょう。災害の復旧地域は、これからが大変だと思います。一日も早い復旧を願っています。9月は平穏無事で秋の実りに期待したいです。では、また来月!

※ 本ブログの画像転載、文章の転載を固くお断りいたします。

PageTop