
6月に続いて7月も北海道へ行ってきました(コンサートホールKitaraの話)
25/7/18

札幌の中島公園の中に建つ、世界に通じるコンサート
ホールKitara。杜の中に突然、前衛的な建築物が浮かび
上がるイメージです。

大ホールのパイプオルガン。荘厳なイメージです。
Kitara最大のシンボルです。
一度はこの音色をすべての人に聴いてもらいたいです。

今年も出ましたカメラマン リターンズ#14
間違いだらけのレンズ選び!!&レンズBOOK2025
2025年7月26日発売予定です。
こんにちは、阿部秀之です。
いやぁ、毎日暑いですね。そして、よくもここまで雨が降りますね。梅雨明けしていないのに台風も来るし。それでもようやくですが、今日にも梅雨明けしそうです。天気予報を見ると、関東、東北、東海、関西は広い範囲で晴れのマークがズラリと並んでいます。先月の終わりには「来月は防湿庫のように湿度が低いところでお会いしたいですね。それではまた!」と書きましたが、防湿庫のように湿度は低くないにしても、長雨からは開放されそうです。もっとも、今日の最高気温は34℃と熱中症には注意が必要な気温です。
さて、私はといえば6月中旬に釧路、帯広などを旅行しましたが、東京の暑さに耐えきれずに今度は札幌と函館に行ってきました。北海道も暑いのですが、湿度が低ければたとえ気温が30℃あっても日陰ならなんてことはないのです。
札幌に行くと頻繁に立ち寄るところにコンサートホールのKitaraがあります。国際都市札幌にふさわしい音楽の殿堂をという構想から、1997年7月4日に中島公園に開館しました。Kitaraという名称は、ギリシャ神話の音楽の神アポロンの楽器「キターラ」と「北」の意味を掛け合わせた造語です。
大小2つのホールを持ち、座席数は大ホールが2008席、小ホールが453席となっています。大ホール正面にはパイプオルガンがあります。フランス・ストラスブールでオルガンの伝統的なスタイルを守るアルフレッド・ケルン社が、Kitaraのために2年の歳月をかけて製作したものです。やわらかな銀色に輝くパイプは鉛とすずの合金で、北海道の針葉樹林をモチーフとしたデザインがほどこされ、荘厳な美しさを感じさせます。
開館した日を記念して毎年、Kitaraのバースデイというコンサートが開かれます。その日に許可を得て撮影させてもらいました。表に出ているパイプの数はそれほど多くないように見えますが、内部にもびっしりと並んでおり、その数 実に4976本。設置と整音作業は4ヶ月を費やして慎重に行われたそうです。私はこのコンサートホールが大好きで、数えきれないほどのコンサートを聴いています。
ところが札幌市のホームページに次のようなお知らせが掲載されました。
1997年の開館から約30年経過するために、大規模な改修工事が必要な時期を迎えておりますが、世界水準のコンサートホールであるKitaraには、特有の設備等が存在するため、設計を行う前の事前調査が必要であることから、@調査検討A設計B工事という3つの段階を経て施設改修を目指しているところです。現在、2028年度以降すみやかに改修工事に着手できることを目指しておりますが、実際の着工時期や休館期間につきましては、上記@の業務を通じて決定する見込みとなっております。
推測ですが、2028年から改修工事をして2030年の完成を目指しているものと思われます。その間、2年間コンサートはできないということになりますが、札幌にはコンサートホールはまだ幾つもあるので、そちらで開催されるのでしょう。とはいえパイプオルガンはないので、オルガンの調べは2年間お預けということになります。まだ工事も始まっていないですが、完成が待ち遠しいです。
最後にお知らせをひとつ。
カメラマン リターンズ#14 間違いだらけのレンズ選び!! & レンズBOOK 2025
定価 1,650円(本体 1,500円)が2025年7月26日発売予定です。もちろん私も参加しています。
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さて、今年は台風の当たり年かもしれません。北海道では数年ぶりに上陸しました。また、東北から北海道で熊に襲われるという悲劇が後を絶ちません。これも環境の変化からくる異常行動なのかもしれません。さまざまな災害に十分に注意したいですね。では、また来月!