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いまモノクロ写真に注目です!

23/10/19

円山動物園の象の赤ちゃん

ニコンZ fのモノクロモードで撮影。札幌の円山動物園では8月に象の赤ちゃんが生まれて大人気です。生まれたときは100kgキロだった体重も200kgを越え、すくすく育っています。モノクロにするとディテールがよくわかります。

銀粒子が作り出すモノクロプリント

内藤明写真展「more」から。モノクロ写真ばやりですが、本当に美しいモノクロプリントを見たことがある人がどれだけいるでしょうか。写真が誕生した日から変わらない不変の魅力。銀粒子が作り出すモノクロプリントです。




こんにちは、阿部秀之です。

ここ数日で北海道からは札幌近郊で初雪が降ったとか、今シーズンの最低気温が更新されたと報じられています。ちょっと前までは異例の暖かさでしたが、急激に冬が訪れているようです。ところが東京では朝晩は涼しくなりましたが、半袖でもいいくらいの夏日が続いています。私が暮らしているマンションは、大規模修繕の真っ最中。ベランダへ出るガラスドアは開けられず、エアコンも使用禁止です。日当たりが良い部屋なので暑くてたまりません。早く涼しくなるか、早く大規模修繕が終わるか、どちらかにしてほしいものです。

日本は四季がはっきりしていて、春夏秋冬それぞれが楽しめることを大きな魅力だと思っていました。あちこち旅行してみると四季ではなく、極端に季節が変わる二季といえる国も珍しくありません。日本もその方向にシフトしているようです。これも温暖化のせいなのでしょうが、非常に残念なことです。

10月になっても暑い日が続いたので、今年は紅葉が遅れています。ここまで遅いと遅れるだけではすまなくなります。葉は乾燥して、紅葉せずに枯れてしまうのです。ようやく旅行に行くことができるようになりましたが、紅葉に期待はしないほうが良いかもしれません。

さて、閑話休題。
紅葉が期待できないからではないのですが、今年はモノクロ写真に人気が集まっています。4月にリコーイメージングがモノクロ専用デジタル一眼レフ「PENTAX K-3 Mark III Monochrome」を発売。4月にはライカカメラジャパンがモノクロ専用デジタルレンジファインダーの新モデル「ライカM11モノクローム」を発売しました。デジタル一眼レフと高級デジタルレンジファインダー機の違いはあれ、どちらも大人気です。

少し専門的になりますが、モノクロ専用機はイメージセンサーに工夫があります。デジタルカメラのイメージセンサーは、各画素にRGBどれかのカラーフィルターがセットされています。1画素1色ですが、周囲の画素から残り2色の情報を補間してカラー画像を作り出します。元々はモノクロなのですが、カラーフィルターのおかげでカラー画像を記録できるわけです。モノクロ専用デジタルカメラは、このカラーフィルターを省いたイメージセンサーを採用しています。

カラーフィルターがないとモノクロ専用になるだけでなく、ほかにもメリットがあります。イメージセンサーに届く光の量が増えるので受光感度が上がります。そのため、カラーフィルターのあるイメージセンサーよりもノイズが少ない鮮明な画像が得られます。また補間処理をせずに輝度情報をストレートに反映できるので、被写体のディテールの再現性が高くなります。こういった点に魅力を感じる人が多いのです。

さらにニコンが10月27日発売を予定をしている「ニコンZ f」は、カラー撮影から瞬時にモノクロ撮影に切り替えられるスイッチが独立して設けられています。切り替えると、EVFファインダーもモノクロ画像に切り替わります。イメージセンサーはカラーフィルターを採用している機種ですが、モノクロ撮影時の再現に工夫があり、カラー画像から色を抜いただけのモノクロ画像とは異なる質の高いモノクロ画像を得ることができます。今後もモノクロ撮影に注目した新機種が出てくる可能性は大いに高いです。注目していきたいと思います。

暗室で印画紙に焼き付けることでモノクロプリントを得ようとするとなかなか大変です。フィルムも印画紙も驚くほど種類が減りそして高価になっているからです。私は東京工芸大学の学生時代は感光材料学を専攻していました。簡単にいうとフィルムが専門です。しかし、もう何十年もモノクロフィルムとも印画紙とも関わっていません。いえ、関われないのです。ところが今でもその手法でモノクロプリントを作成している人たちもいます。

東京工芸大学名誉教授の内藤明先生もその1人です。私の恩師です。偶然ですが、昨日10月18日からギャラリー イー・エム 西麻布で写真展を開催されています。モノクロ写真を極めた写真展といって過言ではりません。ため息が出るような美しいプリントです。11月5日(日)までと期間も長いです。興味のある方はご覧になることをおススメします。

内藤明写真展「more」
会場:ギャラリー イー・エム 西麻布
開期:2023年10月18日(水)〜11月5日(日)
時間:12:00〜18:00(月・火曜日休館)
住所:東京都港区西麻布4-17-10
http://www.takeuchi-studio.jp/gallery_em/

さて、今月もあれやこれやと話が散らばってしまいました。来月はもう11月。2023年も残りは数えるほどになります。寒暖差が大きいので体調を崩さないように注意したいものです。では、また来月!

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